株式投資において、その株が「割安なのか割高なのか」を判断することができる指標のひとつとして、PBR(株価純資産倍率)というものがあります。
株式投資を行う上で、知っておくべき指標なので、PBRを無視して投資するのはオススメできません。
ここではPBRの計算方法や、なぜ割安、割高と判断できるのかなどを紹介していきますね。
PBRとは?わかりやすく解説:計算式
楽天証券で銘柄を検索しました。
7月25日、楽天(4755)のPBRは1.98倍と書いてあります!
PBRは、株価÷BPS(一株あたり純資産)で算出できます。
PBR(株価純資産倍率)を使えば、投資先の会社が万が一倒産した場合に、投資した額に対してどれだけの金額が戻ってくるかを大まかに調べることができます。
たとえばA社の株価が500円、A社のBPS(一株あたり純資産)が600円だった場合、計算式は500÷600=0.83となり、PBRは0.83倍です。
さきほどの例では、投資した500円に対し、A社のBPSは600円ですから、理論上は投資した額よりも多く戻ってくることになります。つまり今A社の株価は今、割安だということです。
計算式は500÷400=1.25倍となり、1倍より大きくなると、その株は割高だということです。
株価やBPSは日々変動しますので、色んなパターンを表にまとめてみました。
このように株価の変動やBPSの変動によって、購入時のPBRがずっと継続するわけではありませんので、割安性が絶対的な数値でないことを覚えておきましょう。
PBRとは?わかりやすく解説:BPSを確認してみる
最初の図で、楽天(4755)のPBRですが、7月25日1.98倍となっていましたよね。
この日の終値は1,135円でした。
BPSは646.4円と書いてあります。
一度、PBRを計算してみましょう。
1,135÷646.6=1.75倍
ここに記載されているBPSは、会社四季報から引っ張ってきている数字なのです。
なので、646.4というのは2019年3月の数字なんです。
その右側の572.8というのは2018年12月の数字です。
楽天のPBR1.98倍というのは、これよりも最新のBPSを使って計算されたものなんです。
残念ながら、最新のBPSは書いてありません。
PBR1.98倍を計算するための株価は、リアルタイムの数字で計算されているはずなので、反対に計算すればBPSを算出することができます。
いずれにしても、PBRが何倍なのかをチェックし、その株が割安なのか割高なのかを判断していきましょう。
PBRとは?わかりやすく解説:まとめ
PBRの計算と意味について、お伝えしました。
PBRは調べれば数値は分かるかもしれないですが、自分で計算できることが大切なんです。
優待をもらう目的で投資する場合もPBRをチェックし、割高すぎる株に注意しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました!