純金積立はやめとけ!おすすめしない理由って何?儲からないの?

純金積立を考えている人
純金積立を考えている人
安全な投資先として”金”を検討しています。
でも純金積立ってネガティブな意見が多いですよね・・・

純金積立については、「手数料が高い・配当金がない」などデメリットがあり、純金積立を始めた後に、こんなはずじゃなかったと後悔する人もいます。

ですのでこの記事では、純金積立のメリットとデメリットについて解説します。

本記事の内容
  • 純金積立のデメリット(やめとけと言われる理由)
  • 純金積立のメリット

この記事を読むことで、純金積立の考え方が理解できますので、あなたが純金積立をするかしないかの判断に必ず役に立つ内容です。

うめぽん
うめぽん
この記事を書いている僕は投資歴6年で、株・FX・不動産投資を実践中です。

個人的には金への投資は必要と考えていますが、方法は純金積立ではなく金ETFを買うことをオススメしています。

その理由についても解説していますので記事を読み終えた頃には金投資への理解が深まっているはずです。

純金積立はやめとけ!おすすめしない理由って何?

“金”に投資するためには以下のように様々な方法があります。

  • ゴールドバー・金貨
  • 純金積立
  • 金ETF
  • 金先物引

※初心者に金ETFがオススメ。それぞれの特徴は記事の後半で解説します。

このうち純金積立というのは、毎月一定の金額を積み立てて金を購入していく資産運用です。

例えば、毎月1万円を積み立て行くといったイメージです。(毎月1,000円のような少額からでも可能)

金を購入すると言っても、実際の金が手元に来るわけではなく、会社で保管されている金に対して投資を行いますので自身で金の現物を管理する必要はありません。

金への投資については、昔から「安全投資」として認識されています。

なぜなら、株式市場が大幅に下落したときでも、金価格の下落は株式の下落よりも
も少なく、回復するのも株式市場より早いという歴史があるからです。

そんな金への投資ですが、なぜ純金積立がやめとけと言われるのか、その理由については以下のデメリットがあるからです。

  1. 手数料が高い
  2. インカムゲインがない
  3. 相対的に価格が動く

順番に詳しく見ていきましょう。

手数料が高い

まず、純金積立は手数料が高いというデメリットがあります。

一般的な純金積立の購入手数料は2〜3%です。

例えば購入手数料が2%だと仮定した場合、毎月の積立金額を10,000円に設定した場合、毎月200円の手数料が取られることになります。

ということは、仮に金価格が5%上昇したとしても、手数料の2%が相殺されるため、実質は3%の利益にしかなりません。

金価格が動かずに同じ価格を推移した場合では、手数料分の2%の損失を出すことになります。

いくら安全資産だとしても、割高な購入手数料を取られてしまうと将来の複利効果にかなり悪影響を及ぼしてしまいます。

”積み立てる”という投資手法は、将来のために長期的な視点で行うものなので、複利が効かないのは大きなデメリットと言えます。

インカムゲインがない

金へ投資してもインカムゲインがありません。

これは、純金積立に限った話ではなく、ゴールドバー・金ETF・金先物に投資した場合でも同じです。

インカムゲインとは、株式や債券を保有していた場合に定期的に入ってくる「配当収入」のようなものです。

※似た言葉でキャピタルゲインもあります。価格が安い時に買って、高い時に売った場合に発生する売却利益のこと。

よって、金投資で狙えるのはキャピタルゲイン(売却利益)のみです。

もし投資している商品からインカムゲインが入ってくれば、投資している商品の価格が下がって含み損を抱えているときでも心理的にはダメージが少なくて済みます。

インカムゲインが欲しいという人は、金は投資先としては魅力的ではないと言えます。

相対的に価格が動く

金は、相対的に価格が上がったり下がったりするため、投資先のメインとしては考えない方がいいです。

例えば株式投資であれば、企業の成長や国の成長と共に株価が上昇していきます。

ですが金の場合、実質的な価値は変わらず、他の資産と比較して、需要があるかどうかで価値が上がったり下がったりします。

世界情勢が悪くなれば、リスク回避先として世界の投資家のお金が金へ流れ、金の価格が上がります。

実際にコロナショックの時も、金の価格は一時的に下落しましたが、その後、株式市場よりも早く回復し、上昇していきました。

そして、今度は世界情勢が良なってくれば株式市場などにお金が流れていくので、金を買いたい人が減り、金の価格は下がります。

あくまで一般的な理屈ではありますが、金にはこういった特徴があるので、一時的なキャピタルゲインを狙うなら大きく買うのも良いですが、長期で将来の資産形成を考えるなら金をメインに積立していくのはオススメできません。(メインは株式などに投資をして、資産の一部を金へ投資するのはアリ)

純金積立は儲からないの?メリットや特徴は?

何かとネガティブな意見がささやかれる純金積立ですが、メリットも見ていきましょう。

金は、株式投資やFXなどとは違い「現物として存在する鉱物」であり「資源」です。

埋蔵量にも限りがあるため、希少性が高く、世界各国の中央銀行や公的機関も多く保有しており世界的に価値が認められている商品です。

そんな金に対して毎月投資していく純金積立のメリットは以下のとおり。

  1. 実物資産である
  2. 不況時に価格が上がる傾向がある
  3. ドルコスト平均法でリスク軽減

それぞれ詳しく見ていきましょう。

実物資産である

一般的に投資と聞くと、イメージしやすい方法は以下のような方法ですよね。

  • 株式や債券を購入する
  • 米ドルなど外国通貨を購入する
  • FX取引

これらはいわゆる「金融資産」と呼ばれるものです。

一方、金や不動産は「実物資産」と呼ばれ、金融資産との大きな違いとして、現物が存在するということが挙げられます。

株式などの有価証券は企業が倒産すれば価値がなくなってしまう可能性がありますが、不動産や金は大きく下落したとしてもその価値がゼロになることはありません。

長期で資産運用をしていれば、世界的な金融危機というのは必ず経験します。(リーマンショックやコロナショックなど)

そんなとき、金は歴史的に見ると、株式よりも下落率が低く、株式よりも回復が早いです。

仮にあなたの資産を100%株式に投資していた場合、金融危機が起これば、資産全体が大きく目減りしていましますが、70%を株式、30%を金に投資していた場合ではダメージを少しでも軽減することができます。

よって、そのような実物資産をポートフォリオの一部に持っておくことは非常に重要と言えます。

不況時に価格が上がる傾向

先ほど、金融危機の際は金を持っておく方がダメージが少ないとお伝えしましたが、さらに金は金融危機のときに価格が上昇するケースも多いです。

世界情勢が悪化すると、株式市場へ投資している投資家などが株式を売却して市場から逃げようとします。

そのお金の向かう先が、金・債券・日本円など一般的に「安全資産」と呼ばれる投資先です。

よって、世の中的にあまり良い状態ではなくなったときのために、金を持っておくことでリスクヘッジできると考えられているのです。

こんな投資家も多いです。

金融危機の際は、金の価格が上昇する傾向があるので、保有している場合はそのタイミングで売却。

そのお金を使って、下落して割安になっている株式を安いうちに買っておくといった戦略を考える投資家も多いです。

「金は不況時には上がる」といった特徴を知り、ポートフォリオに入れておくのがオススメです。

ドルコスト平均法でリスク軽減

純金積立は、毎月「同じ金額」で購入していく「ドルコスト平均法」です。

「同じ金額」なので、金価格が高い時は少ない口数の金を、金価格が安い時は多くの口数の金を購入することになります。

これにより金の購入価格が平均化されるため、一括でドカンと投資するよりも価格の変動リスクを軽減することができるのです。

金という安全資産とドルコスト平均法というリスク軽減法を組み合わせた「純金積立」は、まさに「守りの資産」です。

毎月決まった金額を購入する月額積立購入のほかに、余裕資金のある時や金価格が下がった時にはスポット購入も、取引会社によっては可能です。

よって、金価格が下がったり、買いたいと思った時点の価格で任意の金額分を購入できるため、購入のタイミングをご自身で設定することも可能です。

結局どうすればいいの?

ここまで純金積立の特徴を見てきましたが、デメリットもメリットもあるので結局どうすればいいの!?ってなりますよね。

結論としては、金への投資は必要。しかし、純金積立ではなく、金ETFへの投資がオススメです。

メリットでもお伝えしたとおり、今後も必ず金融危機は発生しますので、資産の一部に安全資産である金を買っておくことは必要です。

しかし、純金積立は手数料が高いため、複利効果を得にくいので、方法として金ETFを買うようにしましょう。

金ETFがオススメ

金への投資としては純金積立のほかに以下の方法がありましたよね。

  • ゴールドバー・金貨
  • 金ETF
  • 金先物取引

それぞれ簡単に解説します。

ゴールドバー・金貨

 

金ETF

 

金先物取引

 

 

このうち、

なので万人にはオススメできません。

よって誰でも取り組める方法としては金ETFがオススメです。

金ETFに投資するには!?

通常は証券会社で買えます。

 

ウェルスナビなら組み込まれているのでおすすめです。

 

 

 

純金積立はやめとけ!おすすめしない理由って何?儲からないの?まとめ

「守りの資産」とも呼ばれるゴールドは、積極的に利益を狙う資産運用ではなく、「資産を守る資産」とご理解いただくのがベストでしょう。

投資/資産運用の方法は数多くあります。しかし、大きなリターンが見込めるがリスクも大きい、という投資が多く、金(ゴールド)のように「資産を守ること」に特化したものは少ないのが実情です。

そこで、いざという時のために運用のために準備できる資産のうち、一部をを金(ゴールド)にすると安心できると言われています。

金(ゴールド)は仮に金融危機が起きても、比較的短期間で値を元に戻すか、むしろ上昇する性質を持っています。「守りの資産」と呼ばれるゆえんです。

攻めの投資、守りの投資のバランスを保つには、やはりリスクヘッジにも目を向けなければなりません。このリスクヘッジの役割を担うのが、金(ゴールド)なのです。